論理的な思考に基づいて配色を行ないたいときには、ぜひ色相環を使ってみてください。このセクションでは、色相環で行なえる配色方法について学んでいきましょう。
(※色相については「Lesson1-2 色の分類方法」を、色相環については「Lesson1-4 色相環とは何か」、「Lesson1-5 色相環と補色」をそれぞれ復習してみましょう)
色相環を使った配色方法
類似色相配色(アナログ)
類似色相配色は、色相環において連続した3色を組み合わせた配色です。
それほど手をかけなくても自然に調和しやすいという特徴があります。
同一色相配色(モノクロマティック)
同じ色相で異なった彩度と明度の色を使った配色です。
調和しやすい配色ではありますが単調な印象にもなりがちです。
明度や彩度に変化をつけると、色相に動きが出てダイナミックな配色が行なえます。
ぼやけた印象を避けたいときには、あえて無彩色を使ってみるのもよいでしょう。
補色色相配色(ダイアード)
色相環で180°逆にある補色を使った配色です。
大きなインパクトを与えたいときや、躍動感を伝えたいときにも利用しやすい配色です。
コントラストが明確になるため、アクセントカラーを考えるときには参考にしてみましょう。
使いすぎると目がチカチカして見にくい印象にもなってしまいます。
文字や図形などの時間をかけて見てほしいものには向いていない配色といえるでしょう。
どうしても補色同士を配置したいときには、使用する色の彩度を下げると目に与える刺激を弱めることができます。
分裂補色配色(スプリットコンプリメンタリー)
色相環で補色関係にある色の両隣にある色を使った3色の配色です。
補色を利用した補色色相配色とは異なりコントラストが控えめでまとまりやすい配色です。
三色配色(トライアド)
色相環で60°離れた場所にある三色を使った配色です。
大きな変化を感じる配色で、見た人に強いインパクトを与えます。
ある程度の調和も感じるのでバランスのとれた配色ともいえます。
四色配色(テトラード)
色相環で90°離れた場所にある四色を使った配色です。
補色関係にある配色を2つ組み合わせて配色しているので、カラフルで賑やかな印象を与えます。
五色配色(ペンタード)
色相環で108°離れた場所にある五色を使った配色です。
目立つ配色なので派手過ぎるように感じることがあります。そのときには、彩度や明度をコントロールしてみるのもよいでしょう。
六色配色(ヘクサ-ド)
色相環で120°離れた場所の六色を使った配色です。華やかさを強調した印象になります。
落ち着きを出したいときには、無彩色を使ってみるのもよいでしょう。
このページでは、「色相環を使った配色方法」について学びました。
幅広い色相を使ってバランスよく配色したいときには、今回学んだ内容を試してみてください。
次のセクションでは、「対比現象を利用した配色」について引き続き学んでいきましょう。