Lesson3-2 無彩色配色とグラデーション配色

このセクションでは、「無彩色配色」と「グラデーション配色」について解説します。

無彩色配色

無彩色は、白・灰色・黒色のことです。すべての配色を無彩色で表現したもの「無彩色配色」と呼びます。

色味がないものであっても、無彩色がもつ明暗の差によってほのかな色を表現することができます。

一見すると無機質な印象を受ける無彩色配色ですが、
有彩色にはない水墨画のような柔らかなイメージになります。

無彩色で配色するときには、単調な表現にならないようにすることを心がけましょう。

「微妙な明暗差で表現する」、「明暗のコントラストをはっきりさせる」、「注目させたい部分だけアクセントカラーを配色する」など表現方法はさまざまです。

デッサンのような配色を楽しむのも良し、光と影の配色としてアピールするのも良し、あなただけの配色を探求してみましょう。

グラデーション配色

少しずつ色が変化しているように配色するのが、グラデーション配色です。
単色では表現しにくいような色の柔らかさを表現するのに向いています。

グラデーションの効果を高めたいときには、広い面積を使って表現するとよいでしょう。

同一色相を使って明度と彩度を変化させた色を使って作ると、初心者でもグラデーション配色をスムーズに仕上げることができます。

複数の色を使ってグラデーション配色を行なう場合には、色相の変化が大きくなりすぎて全体の色に濁りがでないかを確認しながら丁寧に作成していきましょう。

純色に近い色を基準に作成することを心がけると、グラデーションの効果を保ちながら配色のクオリティを高めることができます。

表現方法によっては、優雅で上質な印象を見た人に与えることもできます。また、メタリックな印象を作り上げることもできるなど幅広い表現が可能なのがグラデーション配色の面白いところです。

どのようなパターンで表現が変化するのか、実際に配色を試しながら楽しんでみるとよいでしょう。

このセクションでは、「無彩色配色とグラデーション配色」について学びました。

どちらも初心者が手軽に作りやすい配色ではありますが、基本を抑えずに作業をしてしまうと
考えた通りのイメージが表現しづらいことがあります。

まずはそれぞれについての基本的な内容を確認してから、自分が想像する表現方法を試してみるとよいでしょう。

次のセクションでは、「色相環を使った配色」について引き続き学んでいきましょう。