Lesson3-1 配色の基本

デザインに関わる仕事や趣味でデザインを行っている方は、色の配置をどのように決定していますか。

なんとなくセンスでしている人もいれば、この色だとキレイに見えると経験則で判断している人もいるはずです。

色は組み合わせることでさまざまな効果が生まれます。
デザインで特に大切になるのが、「配色」の情報です。

この章では、センスや経験にとらわれないために必要な「配色」の基礎知識を知ることができます。

まずこのセクションでは「配色とは」、「配色の作り方」について学んでいきましょう。
これから配色を学ぶうえで大切な基礎情報になるため、しっかり理解するようにしましょう。

配色とは

「色」とは、一般的に人の目に映る色のことをいいます。
私たちは、普段から様々な色に囲まれて生活しています。

色鉛筆を想像してみてください。赤色、青色、緑色、黄色など様々な色がありますよね。

日常の中には、花の色、空の色、木の色など自然がもっている色もあれば、ビルや看板などの人工物がもつ色もあります。

それでは、「配色」についてはどうでしょうか。
配色は、複数の色を組み合わせた状態を意味しています。

同じ色でも、組み合わせた色によって異なるイメージをアピールすることができるのです。

たとえば、赤と白を見たときには紅白饅頭や運動会を想像し、赤と緑を見たときにはりんごやイチゴなどを想像するのが配色による印象の違いです。

「色」についての知識だけではなく、「配色」の知識を知っておくと様々な場面で色を使いこなせるようになるのです。

配色の作り方

配色を作るときには、どのような点に着目して行なえばよいのでしょうか。

よく陥りやすいパターンが、「配色を好き・嫌いで判断してしまうこと」です。

デザインにおいて配色をする際、基本的には色を自由に組み合わせてかまいませんが、
組み合わせた色がどのようなイメージになるのかは常に意識しておくべきです。

たとえば、青いズボンに白いシャツを組み合わせたときには爽やかで若いイメージになりますし、青いズボンに水色のシャツを組み合わせたときには涼しげなイメージになります。

配色を考えるときには個人的な主観である好き・嫌いよりも、使う場所や出会う相手に合わせて、
どんなイメージをアピールしたいのかを具体的に想像することが大切なのです。

このセクションでは、「配色の基本」について学びました。

次のセクションでは、「無彩色配色とグラデーション配色」について引き続き学んでいきましょう。