Lesson2-4 色のイメージ・心理的効果 その4(灰色・黒色・白色)

このセクションでは灰色・黒色・白色のイメージと心理的効果についてご紹介します。

灰色のイメージと心理的効果

明るいイメージの白色と、暗いイメージの黒色の中間である灰色は、どちらにも属しない曖昧な色です。

灰色は、曖昧さをイメージする色であるため、どのような色とも調和しやすく主張し過ぎない色ともいえます。

高層ビルによく使われるアスファルトをイメージさせるため、都会的な色でもあります。

灰色のイメージ

<自然や物体のイメージ>

ビル、アスファルト、曇り空、ネズミ

<抽象的なイメージ>

曖昧、控えめ、大人、都会的、落ち着き、上品、調和、中立、不安、不正

灰色の心理的効果

灰色を身につけると周囲に馴染んで目立たなくなり、争いごとから一歩引いた立場になります。

人間関係のケンカに巻き込まれがちなときや、落ち着いて会話がしたいときには、灰色を取り入れてみましょう。

黒色のイメージと心理的効果

すべての色を飲み込むイメージがある黒色は、何事にも屈しない力強さをもつ色です。

身につけると本来の自分を闇の中に隠して自分自身を守ることもできるのが黒色です。
洗練された印象をもち、威厳を感じさせる色でもあります。

私たちの祖先は、夜の暗闇に対して原始的な恐怖を感じていたため、不吉な印象もある色です。

黒色のイメージ

<自然や物体のイメージ>

暗闇、カラス、フォーマル、ピアノ、スーツ

<抽象的なイメージ>

強い、高級感、威圧的、クール、恐怖、孤独、不吉

黒色の心理的効果

黒色を取り入れると、引き締め効果が期待できるため着痩せをアピールしたいときにはオススメです。

何者からも干渉されたくないという意志の強さをもつ色で、強い信念を得たいときに取り入れたい色です。

白色のイメージと心理的効果

もっとも明るい色である白色は、光や神秘性をあらわす色です。
神主や巫女、天使など宗教的なものには、白色がよく使われています。

汚れのないイメージでもあり、結婚式のドレスや白無垢などにも用いられます。
医療現場では、清潔感をあらわすために白衣に使われています。

白色のイメージ

<自然や物体のイメージ>

天使、花嫁、白衣、雪、雲、うさぎ

<抽象的なイメージ>

純粋、無垢、清潔、新しい、未来、潔癖

白色の心理的効果

「白紙に戻す」という意味がある白色は、思考をリセットしたいときに使いたい色です。

混乱した気持ちを静めたいとき、自分の行動を律したいときなどにはインテリアに白を取り入れてみましょう。

まとめ

この章では、12色がもつそれぞれの色のイメージと心理的効果を学びました。

それぞれの色をファッションやインテリアなどに取り入れることで、きっとそれぞれの色がもつパワーを実感することができることでしょう。

次の章では、「配色と印象」について学んでいきましょう。