Lesson8-1では、カラーモードのうちRGBカラーとCYMKカラーというフルカラーモードについて学びました。
このセクションでは、カラーモードのうち「モノクロカラー」に注目して学んでいきましょう。
モノクロのカラーモードとは
文書や表を表現したいときには、「モノクロ」のカラーモードを選びましょう。
モノクロのカラーモードには、「グレースケール」、「二値(二階調)」、「誤差拡散」という三種類があります。
それぞれが得意としていることが異なるので、使用目的に合わせて適切に選択できるようにしましょう。
グレースケール
カラフルな色を使わずに、白色と黒色に加えて、グレーで表現するカラーモードです。
色の濃淡や明暗はそのままに、まるで白黒映画のような印象を与えます。
パソコン上ではキレイに見えるのですが、印刷するときには文字がぼやけた印象になりがちです。
モノクロ二値(二階調)
白色と黒色の二色のみを使って表現したものを、「二値(二階調)」とよびます。
白色と黒色の境界線にあるフチがシャープな印象になり、グレースケールよりもデータ容量が少なくなります。
しかし、色の濃淡を保持することはできないため、画像には向いていません。
主に白黒テキストなどに用いられる表現です。フチのガタつきが気になる時には、解像度を上げてから処理すると、綺麗な印象になります。
誤差拡散とは
グレースケールとモノクロ二値の中間で表現するものを「誤差拡散」とよびます。
グレーを使わずに、白色と黒色のまだら模様となるのが特徴で、画像と文字の両方ともに見やすいのが特徴です。
グレーを使っていないため、グレースケールよりもデータ容量は少なくなります。
このセクションでは、モノクロのカラーモードについて学びました。
「グレースケール」、「モノクロ二値(二階調)」、「誤差拡散」についてそれぞれの特徴をしっかり覚え、画像ソフトで作業をするときには、使用目的に合わせて忘れずに詳細を設定するようにしましょう。
最終的なデータをデジタルとアナログのどちらで使いたいのか、文字と画像のどちらを目立たせたいのかによって、それぞれに合わせたカラーモードを設定するとよいでしょう。
次のセクションでは、「カラーコード」について引き続き学んでいきましょう。