このセクションでは、画像加工ソフトを使って行える色調補正についての概要を学べます。
「色調補正の手順に注意すべき理由」、「色調補正の手順」についてそれぞれ学んでいきましょう。
色調補正の手順に注意すべき理由
画像をWebサイトに掲載するときには、掲載前に適切な補正処理や画像加工が必要です。
色調補正の手順には大まかな流れがあり、作業前にしっかり理解しておくと、画像を適切に加工しやすくなります。
もしこの流れに逆らって好き勝手に作業を行なってしまうと、余計な手間がかかってしまううえに、想像とは異なる画像に加工してしまう可能性があります。
それでは、次の項目で具体的な流れについて学んでいきましょう。
色調補正の手順
画像ソフトを使って色調補正をするときには、全体の流れを決めてから取り組むようにすると、安定感のある画像処理が行ないやすくなります。
大まかな手順について、確認していきましょう。
1.目的を決める
まず、画像ソフトで加工する前に、どのような仕上がりにしたいかを考えてみましょう。
「Webサイトに合わせたカラーに調整したい」、「写真の鮮やかさをはっきりさせたい」、「レトロな雰囲気にしたい」など様々な考えがあることでしょう。
写真の特徴を見極めて、まずはそれぞれに合わせた加工を目指します。
もちろん、加工をしている途中で目的を変更してもかまいません。
ある程度の方向性を決定しておくことで、豊富な機能がある画像ソフトでも、迷うことなく適度な加工を目指すことができるようになるのです。
2.レベル補正とトーンカーブ
レベル補正とトーンカーブは、明るさやコントラストを調整できる機能です。
画像全体が暗い・明るいと感じるときには、適切な明るさやコントラストを調整してみましょう。
細部までこだわりたいときには、指定した場所をしっかり変更できるように画像加工ソフトを使いこなしましょう。
3.色相と彩度の調整
色味を変えたいとき、見た人に色がもつ印象を与えたいときには色相や彩度を調整しましょう。
画像がもつ印象を大きく変更することができます。
4.部分的な調整&全体のバランスを見なおす
1~3までの補正が終わったら、まずは画像全体で違和感のある部分はないかを確認してみましょう。
おかしいと感じる部分や、さらにこだわりたい場所が見つかったときには選択範囲を絞って部分的に調整してみましょう。
最終的に全体の画像を確認して納得できるまで1~3までの手順を繰り返してみましょう。
5.画像のリサイズや統合
画像の調整が上手にできたときには、実際に掲載するWebサイトに合わせて必要なサイズに調整(リサイズ)していきましょう。
レイヤー機能を使って補正しているときには、このタイミングで一枚の画像に統合するようにしましょう。
6.シャープネスにする
画像をシャープにしたいときには、リサイズ後に行なうようにします。
先にシャープネス機能を使ってしまうと、リサイズ後には印象が変わってしまうことがあります。
再度設定が必要なこともあるため、必ずリサイズ後にシャープネスを使うことを覚えておきましょう。
このセクションでは、「色調補正の手順」について学びました。
全体の流れをしっかり理解すると、画像補正をスムーズに行えるようになります。
すぐに次の手順が頭に思い浮かべるようになるまで、しっかり復習を繰り返しましょう。
次のセクションからは、今回学んだ手順に合わせて実際の方法を学んでいきます。
手順内容は様々ありますが、とくにWeb配色の実践に深く関わっている
「2.レベル補正とトーンカーブ」と「3.色相と彩度の調整」について学んでいきましょう。
まず次のセクションでは、「2.レベル補正とトーンカーブ」について学びます。