Lesson6-4 緊張から解放されたい時に使いたい色

強い緊張を感じたときには、心が萎縮してしまって本来の力を発揮できないことがあります。

このセクションでは「緊張から解放されたい時に使いたい色」として、「ライト・トーナス値とは」、「リラックスしたいときに使いたい色」、「癒やされたいときに使いたい色」についてそれぞれ学んでいきましょう。

ライト・トーナス値とは

1910年にシュタインという人が調査した「ライト・トーナス値」というものがあります。

光や色に対して、筋肉がどのように反応するかを調べて数値化したものであり、
筋肉が一番弛緩した状態を23としたときの色の変化を以下のように示しています。

弛緩状態に導く色

  • ベージュ:23
  • パステルカラー:23
  • 青色:24
  • 緑色:28

緊張状態に導く色

  • 黄色:30
  • 橙色:35
  • 赤色:42

数値が高いほど、より緊張しやすい色であることが示されています。

「ライト・トーナス値」は、心の緊張感を示す値ではなく、あくまでも体の筋肉がどのぐらい緊張するかを調べた指標です。

しかし、体が緊張すると心が萎縮しやすくなるなど、心と体の変化には相関性があるともいえます。

緊張を和らげたいときには、心と体の両方でリラックスできるような色を選ぶと、さらに色のパワーを効果的に活用することができるでしょう。

リラックスしたいときに使いたい色

「緊張感から解放されたいとき」、「リラックスして気持ちを切り替えたいとき」には、
緑色やベージュなどの色を取り入れてみましょう。

緑色

緑色には、閉じてしまった心を優しく開いてくれるパワーがあります。

ためこんだストレスや感情を解放する手助けをしてくれるため、緊張感から解放されて思考がクリアになったと感じられます。

目に優しい色でもあるため、休憩時間などに積極的に触れたい色でもあります。

ベージュ

ベージュは土の色や羊毛の色などをイメージさせてくれるように、自然で素朴な印象が特徴的な色です。

土遊びをしているときのような自由な気持ちに心を解き放ってくれる色のため、リラックスを求めているときには、ぜひ身につけて過ごしてみましょう。

自由でのびのびとした過ごしやすさを感じられますよ。

癒やされたいときに使いたい色

緊張によって心が萎縮しまった経験はありますか。

「心の奥から癒やされたいとき」、「ざわついた気持ちを落ち着かせたいとき」にオススメするのが青色と緑色です。

青色

青色は代表的な沈静色です。海や空などの雄大な自然をイメージしやすい青色は、興奮した気持ちを静めながらも傷ついた心を解放しやすくしてくれる色です。

心を自由に解き放つことで、癒やしと鎮静の効果が期待できます。

ただし、内向的な性格の人が青色を使ったときには、不安感を強く感じることがあるかもしれません。

そんなときには、ピンク色や薄い橙色などのパステルカラーを使ってみると癒やしの効果を実感しやすくなります。

緑色

緑色は、可視光線の真ん中に位置する色であり、バランスや安定感の印象をもつ色です。

フラットな気持ちに導いてくれる色であり、癒やしと安心感をもたらしてくれます。

心がざわついてなんとなく落ち着かないときには、緑のある場所に移動してみましょう。
観葉植物をインテリアとして飾るのもオススメです。


このページでは、「緊張から解放されたい時に使いたい色」について学びました。

洋服やインテリアにそれぞれの色を利用してみると、自分が望む気持ちを手に入れやすくなります。

次のセクションでは、「なりたい自分に近づきたい時に使いたい色」について引き続き学んでいきましょう。