色は、私たちの心に対してさまざまな影響を与えています。
見た色によって芽生える感情もあれば、今の心が感じていることに合わせて無意識に色を求めることもあるでしょう。
この章では、色が心に与える影響について幅広い内容でまとめています。
まずこのセクションでは、「色が心に与える影響」として「色と感情の関係性」、「色は大きな情報源」について学んでいきましょう。
色と感情の関係性
色を見たときに、感情が動いたと感じることがありますか。
たとえば、好きな色を見ると元気になる、嫌いな色を見るとネガティブになるなど個人の好き嫌いによっても感情は動きます。
また、色は無意識に心にも影響を与え、感覚や判断を惑わすことがあります。
実際に身の回りにある色を見て、なぜそのような感情になるのかを自分に問いかけてみましょう。
自分が思っていた以上に、色からさまざまなイメージを受け取っていると実感するのではないでしょうか。
色がそれぞれもっているイメージを参考にして考えてみると、
ある感情のときに見たいと思う色や、見た色によって心が動くのを理解できるようになるのです。
まずは色を見たときに自分の心がどう動くのかを確かめてから、その後にしっかりとした知識を身につけるようにしましょう。
きっと色と感情の関係性を詳しく理解できるようになるはずです。
色は大きな情報源
色を見るだけで、心が大きく動くのは、それだけ情報量が多いためです。
私たちは、五感を使って情報を入手しています。
五感から入る情報の割合は、「視覚が87%、聴覚が7%、嗅覚が3%、触覚が2%、味覚が1%」だと言われています。
目から入る情報は五感の中で最も多いのです。
人を見たときに、第一印象の良い悪いが決まってしまうのも目から入る情報が大きいためだと言われています。
会話している内容以外にも、身振りや手振り、表情などからも得る情報はあります。
しかし洋服の色によって、その人が本来もっている魅力を下げてしまったとしたら、
どう感じるでしょうか。
いくら良い内容を話していたとしても、その人に対する好感度が下がってしまうことで
「もう話を聞きたくない」、「この人を見ているとなんとなく不愉快だ」と感じてしまうかもしれません。
そうなると、通常であればスムーズにいくことでも、
コミュニケーションが成立しなくなることで問題解決が困難となってしまうのです。
色は大きな情報源であるからこそ、とくに人とコミュニケーションをとるときには、取り扱いに注意しなければならないことを理解しておきましょう。
このページでは、「色が心に与える影響」について学びました。
色は心に対して良い影響も悪い影響も及ぼします。
こちらが期待する色の効果を得るためにも、どのようなときに心が影響を受けるのかをしっかり身につけておきましょう。
次のセクションでは、「色の心理的な効果 色相」について学んでいきましょう。